暑い暑いと思いながらもお店は既に秋冬の最終準備ですが、いかがお過ごしでしょうか。
3連休は中日も関係なく終日営業時間を超えて予約一杯となり有り難う御座いました。
貴重なお休みに御来店頂いた沢山のお客様に改めて御礼申し上げます。
今日は私も初めての試みとなりました、面白いスーツの御依頼がありましたので御紹介したいと思います。
ウエスタンスーツ|オーダーメイド
ウエスタンスーツです。
最初聞いた時は正直「え?ウエスタンスーツですか?」率直な店主の回答。
なんでも若い時からこのようなスタイルが好きであったとの事で御依頼となりました。
形が出やすい生地が良いと思いましたので、今回はバリバリとコシの強いモヘア混生地を推奨させて頂きました。
イタリア系のヤワなモヘアじゃないのでパリッと仕上がります。
色はブルーとネイビーの二色使いになりまして、ヨークと呼ばれる前後の切替部分に濃色のネイビーを使用しています。
素材感がまとまるように同素材の色違いで。
ウエスタンスーツ|仮縫いから本縫い
まずどのオーダースーツやコートでもそうですが一度、仮組した状態に起こします。
この時点でなんとなくイメージが分かってきます。
before ウエスタンスーツ|仮縫い
この何とも頼りない状態で着用頂いてから、微調整していきます。
脱いだ後に糸が体についているのもご愛嬌です。
after ウエスタンスーツ|本縫い
仕上りはかなり重厚感があり、パリッとしたテーラードの仕上りになります。
色々とモヘア生地の取り扱いはありますが、店主が一番気に入っているコレクションのモヘアでして取り扱いしているお店も非常に少ないです。
ウエスタンスーツというデザイン要素の強い特殊なスーツですが、お仕立ては本格的に。
ラペル(衿)の部分が違う生地なのは身返しと呼ばれる表側のラペルを形成するパーツが付いていないからです。
最終的にはサイズ確定後に取り付けとなります。
こちらはウエスタンスーツの顔になるフロントヨーク部分の切替です。
角度やサイズ感を確認します。
仕上り後のフロントヨーク。
ウエスタンスーツらしい鋭角な切替が特徴的です。
バックスタイルのヨーク。
仮縫いの時は少しトップになる部分の角が浅いので、最終的には調整しました。
仕上り後の状態です。
ステッチはウエスタンスーツのボディの色に合わせてアクセントになるようにしてあります。
ウエスタンスーツ|センターベント
ジャケットの背割れはセンターベントでスッキリ。
細かいデザインにもこだわり
ウエスタンスーツのこだわりポイントとしては、パンツのディテールも重要です。
腰ポケットのウエスタン形状から始まり、後ろ側にあたるピスポケットのフラップ(フタ)形状。
ささやかながらジャケットに合わせた剣先のベルトループ。
ウエスタンスーツらしいこだわりのデザインとなりました。
K様 この度は素敵なオーダーの御依頼を有り難う御座いました。
オーダーメイドも様々です。
ウエスタンスーツ第二弾を希望のお客様は是非当店へお声掛け下さい。
皆様の御来店を御待ち致しております。
店主
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