なんだかんだで年末ギリギリまでコートのオーダーでご来店頂きありがとうございます。
まだ体感的にも日中は比較的暖かく感じますが、11月は今年の1日の平均気温で言えば2023年よりも0.7℃低かったようです。
10月が平均気温で1.7℃高かったので、体感的に冬に向けて寒くなるのが遅かった感覚と合致する気がします。
ようやく冬の気温というところで、本日はウール素材を使用したトレンチコートのオーダーメイド事例をご紹介したいと思います。
メンズトレンチコートのオーダー
ウール素材のオーダーメイド事例
今回オーダーいただいたトレンチコートはウール100のビーバー素材で目付470。
カシミヤライクな柔らかい風合いと抑えめな光沢感が特徴的な生地で、毎シーズンご検討される方が多い生地の一つです。
一番上まで閉じた状態。
一般的にはトレンチコートですとコットン素材を使用するのが一般的ですが、ウール素材でもトレンチコート定番ディテールでの作成が可能です。
身頃肩周りに取り付けるガンパッチ。
スロートラッチ。
アゴ周りの防風性や防寒性を上げる付属パーツですが、いわゆるチンウォーマーです。
エポーレット。
こちらも取り外し可能なタイプと肩線に縫い込むタイプがあります。
スリーブストラップ。
イミテーションバックルと菊穴が標準仕様ですが、鳩目穴なども対応可能です。
ウエストベルトも同様です。
トレンチコートは後ろで結んで着用するかポケットに入れっぱなしという方も多いと思いますが、ベルト自体はつけたいという方が当店ですと多いです。
ベルト後ろ側。
今回は菊穴にベルトピンを入れる作りです。
腰ポケットはボタン止めのフラップ付きも多いですが、今回は利便性の高い箱ポケットを採用。
バックスタイルにも定番のディテール。
ストームフラップはボタン付き。
ボタンには水牛黒を採用。
裾まわりはインバーテッドプリーツ。
生地厚がありサイズ的にかなり小さいかったですが納まりました。
プリーツ内にはボタン止めのタブを採用。
開くと左右からタブが出ています。
内側はパープルのジャガード裏地。
イレギュラーパターンの柄が角度によって浮きでます。
様々なコートデザインがある中でも、パーツ数が圧倒的に多いのがトレンチコートです。
袖付は今回のようなセットイン以外にラグランスリーブのトレンチコートをご要望いただくケースもありますがもちろん対応可能です。
パーツ毎に自由設計できますので、クラシックな貫通ポケットやDリングの取り付けをはじめご自身で好みではないパーツの取り外しやコート丈も自由にオーダーが可能です。
定番アイテムのトレンチコートを王道のコットン素材でオーダーするも良し。
既製品では少ないウールやカシミヤでオーダーするも良し。
トレンチコート風のオーダーをするも良し。
お好みに合わせてお仕立て致しますので、トレンチコートのオーダーメイドをご検討中の方は当店へ是非ご相談ください。
予約お待ちしております!
店主
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