メンズトレンチコートのオーダーメイド

メンズトレンチコートのオーダーメイドを表地、裏地、ボタン、金具、サイズやその他のディテールとコート丈まで細かなお客様のご希望に合わせてお仕立て致します。
シングルトレンチコートやダブルトレンチコートをはじめ、ラグランスリーブ、セットインスリーブ、スプリットラグラン、ケープ付き、ライナー付き、Dリング、貫通ポケットなど既製品では少なくなってきているクラシックなディテールまでお客様のご希望に合わせて対応致します。
※レディースのトレンチコートは下記ページとなります。
コットンのメンズトレンチコート
ラグランスリーブのオーダーメイド


















トレンチコートの由来 (詳しく見る)
トレンチコートはさまざまな記述で知られている通り、塹壕(ざんごう)=trenchから由来される、軍服を起源とした現代に引き継がれる定番のメンズコートです。
トレンチコートの歴史は遡ると、ベースとなる防水コートで1800年代初期にチャールズ・マッキントッシュと発明家のトーマス・ハンコックによって開発された、防水布を使用したマックコートに始まると言われています。
マッキントッシュのゴム引きコート(マック)をベースに、1850年代に入ると現代でも知られるアクアスキュータムから改良版の防水コートが発表されました。
しかし原型となる防水コートは撥水性には優れているものの、通気性が悪く蒸れてしまう懸念点がありました。
その懸念点を改良したのは、1856年に21歳にして創業したBURBERRY(バーバーリー)です。
バーバリーは1879年にゴム引きコートの懸念が解消された、糸の段階でウール繊維に防水加工を施すことで軽量性があり撥水性・耐久性・通気性を実現したギャバジンを発表しました。
バーバリーはこのギャバジンを使用し、トレンチコートの前身となるデザインであるタイロッケンコートを生み出しました。
その後、タイロッケンコートをベースにした機能的な防水コートを第一次世界大戦において兵士たちがトレンチコート(塹壕のコート)と呼ぶようになりました。
戦場で生まれたこのトレンチコートという名称が現代の正式名称となった経緯を持っており、軍服由来と言われる所以です。
マックコートから改良された高品質の防水コートを最初に製造した創始者であると言う歴史的背景がトレンチコートの起源となっていると主張をするアクアスキュータムと、プロトタイプとしてトレンチコートの前身となるデザインであるタイロッケンコートの開発をした事を起源とするバーバーリーの主張があるようですが、現代において両者がトレンチコートにおける確固たる地位を築いている事は周知の通りです。
トレンチコートの特徴的なデザインは、元々軍服として使用されていた名残のある各パーツにあります。
銃を撃つ際の衝撃を緩和する胸当てのパーツ(ガンパッチ)や、手榴弾やナイフをぶら下げる金具として使用していたDリングなどが挙げられます。
また、エポーレット(肩章)には負傷した兵士を引っ張る際の持ち手として使われたり、または階級や所属を表す階級章をぶら下げる時、その他に水筒などのショルダーストラップがずれ落ちないように使われていたとされています。
トレンチコートの構造は機能的で、兵士が雨風をしのげるように防水や防風性能を考慮し、深い打ち合いのダブルブレステッド、チンウォーマー、ストームフラップ、アンブレラヨーク、貫通ポケットなどの機能的なパーツが備わっていました。
動きやすさやを考慮したインバーテッドプリーツや厚い軍服の上からでも着用しやすいラグランスリーブも、実用的な視点から考慮されたデザインルーツを持ち合わせています。
これらは軍服由来のトレンチコートならではのディテールであり、本来は現代で考えられる意匠性よりも機能性や実用性を重視されたコートとしての起源がデザインよりうかがえるメンズの定番コートです。
トレンチコートのディテール画像はこちらのブログでご紹介しています。
https://lifestyleorder.com/ordermade-trenchcoat-fullorder/
コート丈についても制限はありませんので、定番のヒザ丈トレンチコートから、アンクル丈のロングトレンチコートまでオーダーが可能です。
また、一般的には販売されることが少ないウールやカシミヤ素材を使った特殊なメンズトレンチコートまで当店のオーダーメイドなら対応が可能となっております。
メンズトレンチコートオーダーメイド参考価格
分類 (型紙作成+仮縫+補正付) | 価格 | 納期 |
トレンチコート(パターン) | 税込¥198,000〜 | 2ヶ月 |
トレンチコート(フルオーダー) | 税込¥326,000〜 | 2.5ヶ月 |
ウールライナー付き(フルのみ) | +10%アップ | 2.5ヶ月 |
トレンチコート 平均価格 | 税込¥350,000- | – |
※パターンオーダーは仮縫い不可の規格デザイン。
※フルオーダーは型紙作成+仮縫+補正を全て含みます。
※ご注文内容と時期により納期は変動。
※シーズンにより価格は変動いたします。
カシミヤのメンズトレンチコート
オーダーメイド事例

グレー色のピュアカシミヤを使用した、メンズトレンチコートのオーダーメイド事例です。
トレンチコートのディテールを活かしたまま、素材にカシミヤを使うことで秋冬シーズンの着用を可能にしました。
あえてステッチを入れることでカシミヤの風合いにシャープなエッジを付け加え、トレンチコートの持つミリタリー起源のデザイン要素と上手く中和したトレンチコートスタイルです。




















ウールのメンズトレンチコート
オーダーメイド事例

ネイビーのウール素材を使用したメンズトレンチコートのオーダーメイド事例です。
小柄な体型のお客様に合わせて全体的にコンパクトに合わせたサイズ設計ですが、ガンパッチ・チンウォーマー・アンブレラヨーク・エポーレット・スリーブストラップなど各パーツの定番ディテールもお客様のサイズに合わせて設計されています。






(チンウォーマー)









アイボリーのメンズトレンチコート
オーダーメイド事例

トレンチコートで使用されるベージュのトレンチコートよりも色の薄い、アイボリー色トレンチコートのオーダーメイド事例です。
クールな印象にしたいお客様のご要望に合わせてシルバーのバックルとボタンで無機質な雰囲気に仕上げました。
貫通ポケットなどの王道ディテールは採用しつつ、袖口にはあえてストラップをつけずに筒袖で仕上げたスマートなトレンチコートです。

(着用イメージ)

(襟開)

(襟閉)




















メンズトレンチコート
オーダーメイドに関するご案内
トレンチコートに定番で使うコットン素材は1年を通してオーダーが可能なように店頭に常時ご用意しております。
秋冬用の厚手コットン素材からライナー付きのトレンチコートやスプリングコートとしての薄手のコットン素材のトレンチコートまで、ご希望に合わせてオーダーメイドを承ります。
ご希望のイメージ、デザイン、色、素材などがお決まりのお客様はお手数ですが、資料(web画像・雑誌媒体・他)などをご持参ください。
お気に入りのトレンチコートから複製でのオーダー希望の方は、コート現物をご持参頂きますようお願い致します。
※複製コートは解体せずパターンから作成しますが、100%の再現性をお約束するものではありません。
※付属品なども似よりではなく同じ材料を使用する場合は、元のコートから取り外して使用する形になります。
過去のメンズコート製作実績や、ご質問などについては下記よりお願い致します。